Canpanエディター 駒崎 弘樹 さん

最終更新日:2005年9月8日

1979年生まれ。99年慶応義塾大学総合政策学部入学。 01年(有)ニューロンに共同経営者として参画し、株式会社化後、同社代表取 締役社長に在学中に就任。学生ITベンチャー経営者として、様々な技術を事業化。 同大卒業後、ベビーシッターをしている母親から、こどもが熱を出し仕事を休ん だことで解雇されたお客さんの話を聞き、この保育業界最大の難問「病児保育問 題」を知る。自身が近所のベテランママ松永さんに3歳まで預けられていた経験 から、松永さんに象徴される「地域が支える子育て」が消失してしまった社会に ショックを受ける。 「地域の力によって病児保育問題を解決し、育児と仕事を両立するのが当然の社 会をつくれまいか」と考え、ITベンチャーを共同経営者に譲渡。退社し、「フロー レンス・プロジェクト」を学生時代の後輩と共にスタート。04年内閣府のNPO( 特定非営利活動法人)認証を取得、代表理事に。 05年4月から江東区・中央区にて全国初の「保険的病児保育サポートシステム」 である『フローレンスパック』をスタート。2012年までに東京全土の働く家 庭をサポートすることを志す。

Canpanエディターの 駒崎 弘樹 さんに伺いました・・・

Q Canpanエディターとして、Canpan上でどんな活動や情報提供をしていきたいと思いますか 次の質問へ
A

ソーシャルベンチャーに興味を持つ若い学生の方々に、この世界をしってもらうきっかけとなるような情報提供をしていきたい。

Q 公益活動にたずさわることになったきっかけは何ですか? 次の質問へ
A

自分の母がベビーシッターをしており、こどもが熱を出したり風邪をひいたりすると保育園が預かってくれず、そのため突然の欠勤をせざるを得ず、それが続き解雇されてしまったお客さんの話を聞いたとき。この「病児保育問題」に、非常に腹が立つのと同時に、昔では当たり前だった「子育にコミットする地域」がもう失われてしまっていることに、ショックを受けたこと。

Q 現在の主な活動内容を教えて下さい。 次の質問へ
A

NPO法人フローレンスは、子育てと仕事と自己実現に、誰もが当たり前に挑戦できる社会を実現させていこうと思っています。

フローレンスの特色は「病児保育」に真っ向から挑んでいることです。子どもが熱を出したり、風邪を引いたりすると、保育園では預かってもらえません。その際は仕事を土壇場でキャンセルせねばならなくなって、結局仕事をやめざるを得ないような状況になっていく人たちもいます。

多くの働く子育てファミリーにとって、病児保育問題は非常に大きな問題です。私は母がベビーシッターだったことから問題意識を持ち、このお仕事をはじめました。

フローレンスは、地域の力を使って、病児保育問題解決を目指します。私達が子育てと仕事をトレードオフにする社会を、こどもたちに残さないために。

Q オススメの公益関連図書は何ですか? 次の質問へ
A

ティッピング・ポイント Malcolm Gladwell

社会起業家 町田洋次

絶望から出発しよう 宮台真司

Q 良く利用するWebサイトは何ですか? 次の質問へ
A

『ソーシャルイノベーション』
管理人をやっているソーシャルイノベーション関連のオピニオンサイト
http://cac-journal.seesaa.net/

『話題の.jp』
友人が開発した世の中の話題が一発でわかる優れ物サイトです
http://wadaino.jp/

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Q 「幸せだなぁ」と感じる瞬間はどんな時ですか? 次の質問へ
A

まだお会いしてもいない方々から、激励と寄付を頂けた時、異なる時を生き、異なる思いを生きつつも、人は肩を叩きあって共に進むことができるんだなぁと思い、幸せになります。

Q 好きな言葉は? 次の質問へ
A

「地球を動かし、木々を育てるような偉大な力は、君の中にだってあるんだよ、テリー」

『ライムライト』 C・チャップリン

Q 今から5年後、あなたはどこで何をしていると思いますか? 次の質問へ
A

会員(顧客)から「フローレンスのお陰でこどもがいても仕事が続けられました」と言われ、保育サポーターとして働いてくれるベテランママたちからは「子育て経験が立派な資格になるということを、知りました」と言われ、学生インターンからは「フローレンスにインターンして、世の中は個人の力で変えられるということを勉強しました」と言われスタッフからは「給料安いけど、私はこの仕事に誇りを持っています」と言われ、私たちの活動を知った方々からは「自分だって動けば世の中変わるんだ」と思ってもらえ、その方々が嬉々として話すのを聞いた友人たちが「俺だってやれるじゃん」と鼓舞され、鼓舞されて動いた人々を見た他の地域のみんなが「これ、私たちの地域でもできるじゃん」と勢いづき、自分達の地域でも始めてしまった事例をみて各地が「あそこができるんだから、やってみよう」と広がっていき、広がっていった活動に火に油を注いでいる自分がいたら良いな、と思う。

Q あなたの夢を聞かせてください。 次の質問へ
A

フローレンスで語っていることを、紹介したいと思います。

ビジョン 〜目指すべき社会のあり方〜

子育てと仕事そして自己実現の全てに、誰もが挑戦できる、しなやかで躍動的な社会。

ミッション 〜果たすべき使命〜

こどもの熱や軽い病気の時に、安心して預けられる場所が圧倒的に少ないという「病児保育問題」を解決する。

ビリーフ 〜共有する信念〜

埋もれし人材層(女性・若者・アクティブシニア)の潜在力の活用こそが 、地域社会再生の決定的かつ戦略的な鍵である。

アイデンティティ 〜私たちは何か〜

私たちは「社会的問題を事業によって解決する」という「ソーシャル・ベンチャー」である。日本ではまだ生まれたばかりのこの概念は、まさにフロンティアで あり、私たちはそのパイオニアたらんと志している。社会を変えるのは政治家や官僚だけの仕事では既になくなったのだ。「気づいた人間」が事業を起こし、既 存の仕組みにはなかった発想を形にし、社会的イノベーションを起こすのだ。そんなことは絵空事と思うだろうか?

私たちはそれが本当のことであり未来への潮流であることを、自らの事業によって証明しよう。

Q 最後に、公益活動に興味を持っている若者や、これから公益に関わっていこうと考えている方達にメッセージをお願いします。 最後の質問
A

僕はITベンチャー経営者を学生時代にやっていまして、今はソーシャルベンチャーをやっています。つい最近まで学生だったので、多くの学生や若い社会人の方々の気持はよくわかるつもりです。

「NPOに興味はあるけど、お給料がもらえるか心配・・・」「社会貢献とか本当はしたいけど、会社勤め始めてからは自分のことで精一杯」そういうのってありますよね。

でも、実は「NPOで飯を食う」っていう生き方もあるのです。世直しで生活できちゃうんです。こんなに楽しいことはないです。自分のためにやってて、感謝までされて、世の中が変わっていくんですから。

え、そんなの無理?いやいやいや、それができるんですよ。どうやれば良いか、ですか?それはここでは語り尽くせないので、メールください。会って語りましょう。

政治家にならなくたって、官僚にならなくたって、世の中変えられるんです。僕たちの世代で、それを証明してみようじゃないですか。

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